プチドーム 初めての火入れ:安全な点火と温度管理

自宅の庭で本格的な石窯料理を始めるなら、「プチドーム」は理想的な選択肢です。
でも、いきなりピザを焼く前に大切なのが“最初の火入れ”。
石窯は構造上、初回使用時に「ならし焼き」と呼ばれる工程が必要です。
この記事では、プチドームを安全に長く使うための初火入れ手順と、正しい温度管理のポイントをわかりやすく解説します。
目次
プチドームの基本構造と燃料
プチドームの構造
プチドームは上下2分割の耐火コンクリート製石窯です。
内部で空気が自然に循環するように設計されており、炭の燃焼に必要な酸素を効率的に取り入れながら、煙突から排気される構造です。
この設計により、熱がこもりやすく、安定した高温調理が可能になります。
使用する燃料
- プチドームは木炭専用設計の石窯です
- 薪も使用可能ですが、窯の内寸が小さいため置き方に工夫が必要で、燃焼効率も下がる可能性があります
- 初回や慣れないうちは、火力調整がしやすく煙も少ない木炭がおすすめです
初めての火入れは“ならし焼き”から始めよう
なぜならし焼きが必要なのか?
新品の石窯には、製造時に残った微細な水分や空気が含まれています。
いきなり高温で加熱すると、素材が急激に膨張し、ひび割れや劣化の原因になります。
このリスクを避けるために、段階的に温度を上げて内部を乾かし、素材を熱に慣らしていく「ならし焼き」が重要なのです。
初回火入れ(ならし焼き)の手順
ステップ1:弱火でゆっくり乾燥
- 木炭を少量だけ中央に置き、着火剤で点火
- 窯内温度が100〜150℃程度になるように調整
- 約1〜1.5時間かけてゆっくり内部を温める
- 使用後は炭を取り除き、しっかり冷ます(半日以上)
ステップ2:中火で素材を慣らす
- 翌日以降に再度火を入れ、今度は200℃程度まで加熱
- 1時間ほど温度を維持し、素材の膨張収縮に慣らします
- 排気や煙突の通気もこの時点でチェックしておきましょう
ステップ3:実用温度まで引き上げ
- 問題がなければ、300℃前後まで温度を上げるテスト
- 専用温度計で計測しながら火力のクセや炭の調整感覚をつかみます
通常使用時の火入れと温度管理
使用する道具
- 木炭(黒炭系が扱いやすい)
- 着火剤・チャッカマン
- 炭ばさみ・耐熱手袋
- プチドーム専用温度計(最大300℃対応)
点火の基本手順
- 下段に炭を配置し、中央に着火剤を置いて点火
- 火が安定するまで20〜30分程度は触らず待つ
- 温度が**200〜300℃**に達したら、調理スタート
温度調整と安全のコツ
温度が上がらない場合
- 炭の量を追加する
- 煙突・吸気経路に詰まりがないか確認する
温度が高すぎる場合
- 炭を減らす
- 排気の速度を調整する(扉開閉など)
安全対策
- 使用中は高温のため素手で絶対に触らない
- 子どもやペットが近づかないよう注意
- 水・消火器などを近くに常備
まとめ
石窯ライフの第一歩は、「火を入れること」そのものです。
しかし、いきなり本調理を始めるのではなく、石窯に熱を慣らす“ならし焼き”が長期使用のカギとなります。
プチドームを安全に、そして長く使うために、ぜひ今回紹介したステップで初火入れを行ってみてください。
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